G大阪が「播戸プロジェクト」で強行出場を後押しする。大分戦で右足首を負傷したFW播戸竜二(28)が3日、精密検査を受け、ねんざと打撲と診断された。5日清水戦(万博)に出場できるかは4日の様子を見て結論を出すが、メディカルスタッフは過密日程での出場を視野にサポート体制を検討し始めた。

 懸案は9日のACLメルボルン戦(アウェー)に向けた移動だ。清水戦翌日の6日に出発。関西空港からメルボルンまでの直行便がないため、計18時間の移動を強いられる。「飛行機に長く乗ると気圧の影響で患部にはよくない。帯同が決まれば、対策を考えないと」と岩城トレーナー。腫れを抑えるため包帯をグルグル巻きにする、血液がたまらないよう足を高く上げておく台を用意する…。全員がビジネスクラスだが快適さを上げるため「播戸だけファーストクラスにせなあかんかな…」と話す関係者も。それほど日本人エースの故障は一大事だ。この日は治療に専念した播戸は「明日(4日)やってみな、何とも言えん。アイシングを続ける」と早期回復に期待した。あの手この手で対策を練るスタッフに応えるため、全力で清水戦以降も出場を目指す。【北村泰彦】