<J2:福岡2-0仙台>◇第14節◇18日◇レベルファイブスタジアム

 J2仙台が、5連敗で14位に沈んでいた福岡に3月23日のC大阪戦以来、63日ぶりの黒星を喫した。先制の絶好機でPKをFW中島裕希(23)が外すなど開幕戦以来の完封負けで、不敗記録は「10」で止まり、連続得点試合も「13」でストップ。開幕戦に続き第2クール(C)も黒星発進となった。

 どこか気の抜けたようなゲームを手倉森監督は「まったりとしていた」と評した。これまで内容が悪くても強気の姿勢を崩さなかった会見で、指揮官から悔しさが感じられない。「福岡に最初からリズムを渡してしまった。スピードを上げるスイッチを入れるところで選手が省エネした」。収穫ゼロの試合を淡々と振り返るしかなかった。

 第2Cの“開幕戦”は監督問題で揺れ低迷する福岡戦。勝たなければならない一戦だった。前節熊本戦で主力3人を温存。ドローという代償と引き換えに、リフレッシュした効果を試された試合で78日ぶりの完封負け。4戦連続ドローからはい上がろうとした気迫、2点差逆転勝ちしたみちのくダービーで見せた必死さや緊張感が見られない。前半33分、PKで得た絶好の先制機も、中島の蹴ったボールは勢いなく相手GKの胸に。勝利の女神にもそっぽを向かれた。

 必死さは福岡の方にあった。サイド攻撃をしつこく繰り返され、関口と梁が守備に時間を割かれる。「試合の入りが…。相手にうまくはまってしまった」と、多くの選手が漏らした。J1昇格を争う相手ならいざ知らず、下位相手の取りこぼしが多すぎる。忘れかけた「必死さ」が戻らない限り、昇格など夢のまた夢。5位後退が良薬となればいいのだが…。【山崎安昭】