名古屋DF吉田麻也(19)が8月の北京五輪最終メンバー入りに向け、12日リーグ柏戦(瑞穂陸)でラストアピールする。7日から3日間の同代表候補合宿を終え10日、愛知・豊田市内でのチーム練習に合流した。最終メンバーは14日発表。当落線上の吉田にとって柏戦でチームに勝利に貢献し、存在をアピールすることが必要になる。

 吉田にとって、柏戦はいつもの試合以上に大きな意味を持つ。試合2日後に北京五輪代表18人が発表される。今回の試合がラストアピールの場。同代表の反町監督もメンバーの絞り込みについて「週末の試合を見て決めたい」と話している。候補合宿を終え、この日チームに合流した吉田は「第1に勝つこと。何より勝たないといけない」と口にした。いつも通りのチームへの貢献が、自らの評価に直結する--献身的でクレバーな19歳は、リーグ連敗を2で止める勝利で北京行きの切符を揺るぎないものにするつもりだ。

 ピクシー名古屋不動のセンターバックとして序盤の進撃を支えた吉田だが、公式戦ここ2試合は出番がない。戦術的な理由で先発落ちが続いたが「いつも見られない角度から試合を見て、ベンチで俊哉さん(MF藤田)にもいろいろ教えてもらった。出られなかったことも、ポジティブにとらえている」と成長の糧に変えた。柏戦は最終ラインのテコ入れが濃厚。先発復帰の可能性が高い。

 絶好調柏には、同代表候補合宿でもいっしょだったFW李がいる。「(同代表の)カメルーン戦でボクのプレーを観察していたらしく『お前のプレーは頭に入ったから、名古屋戦はバッチリだ』って言われました」と宣戦布告されたという。直接やり合う場面が多くなりそうだが、北京世代の争いを制することができれば、チームの勝利の可能性も跳ね上がる。最終メンバー入りを「当落線上にいると思うので」と話す吉田が白星と北京行きの切符を、まとめてもぎ取る。【八反誠】