札幌、前半3-2も最後はドロー/J1
<J1:札幌3-3G大阪>◇第23節◇27日◇札幌厚別
コンサドーレ札幌が、G大阪との壮絶な点の取り合いの末に3-3で勝ち点1をもぎ取った。攻撃的布陣で臨んだ札幌は前半だけでブラジル人トリオが3得点したが、失点も2。後半、MFクライトン(30)退場の数的不利な状況から追いつかれたが、最後まで勝ち点3を狙うサッカーを貫いた。ホーム137日ぶりの白星はつかめなかったが、連敗は4でストップ。残り11試合、残留に向けて厳しい星勘定が続く状況は変わらないが、気持ちのこもったプレーは可能性を感じさせた。
精根尽き果てた。小雨の降るピッチで試合終了のホイッスルが鳴ると、DF西嶋は腰が抜けたようにうずくまった。アグレッシブに動き、攻め、そして懸命に守った。三浦監督は「今後の攻撃の可能性を示してくれた」と振り返ったように、もう後がない選手は勇気を振り絞って前へと攻め続けた。
0-1のスコア以上の完敗だった前節横浜戦がチームを変えた。システムを変えてでも勝ちたいという三浦監督の必死さが選手に伝わった。DF箕輪は「もっと一丸になることが必要だ」と説いた。何度もミーティングし、ピッチで声を荒らげて話し合うこともあった。少しずつ何かが変わった。迎えたこの日、三浦監督はボランチにMF鄭、左サイドハーフにはMF砂川と、攻撃的な先発布陣で、勝ち点3への意識をチームに持たせた。
「攻撃的な試合をつくれた」というFWダビが前半11分、相手クリアミスを押し込み先制した。左サイドを何度も攻め上がった西嶋は「気持ちが入っていた。リスクを冒して攻めようという姿勢だった」という。同30分に砂川のクロスをMFクライトン、同44分にはMF藤田のクロスをFWアンデルソンが、ともにヘディングでたたき込む。前半2点は失ったが、勝負への執念はG大阪を完全に上回った。
後半12分のクライトン退場で押し込まれる場面が増え、26分には追いつかれた。だが、そこからがこれまでと違った。あきらめず攻め続けた。今季、積極性に乏しかった右サイドハーフのMF藤田は、マッチアップした北京五輪代表DF安田理との1対1で1度もボールを下げなかった。砂川も両サイドバック西嶋、坪内も、数的不利になってからも攻めあがり、攻撃の形をつくった。
目標の勝ち点35へ、勝ち点1しか積み上げられなかった。残り11試合で勝ち点18。苦しい状況は変わらない。次節はクライトン、MF芳賀、坪内を出場停止で欠く。三浦監督は「ポジティブな引き分けに見えるかもしれないが、残留するには勝ち点が必要」と、厳しい言葉で選手への覚悟を促した。【上野耕太郎】
[2008年8月28日9時42分 紙面から]
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