19歳司令塔の代役は18歳だ。ユース出身の高卒ルーキー、大分MF清武弘嗣が、浦和との上位決戦(13日・埼スタ)でスタメンに抜てきされることが11日、有力となった。紅白戦形式の練習では主力組のトップ下でプレー。「もしチャンスを与えられたら、結果を残したい」と清武。リーグ戦初先発に向け、意欲を見せた。

 現在4位の大分だが、3位浦和とは同勝ち点。1位名古屋とも1差と、今節の結果次第では、クラブ初の単独首位に立つ可能性もある。右足内転筋痛でU-19日本代表を離脱したMF金崎は大分に戻ってきたが、別メニュー調整。右ひざ前十字じん帯損傷からの復帰を目指しているMF家長も浦和戦には間に合わなかった。「清武はクリエーティブで賢い動きができる。パスの精度もある」。シャムスカ監督は18歳の司令塔の伸びしろに期待する。

 公式戦5試合出場で、先発は3月20日のナビスコ杯だけ。「あのときは絶対に失敗出来ないと思っていた」と、無難にこなしただけのプレーを後悔した。8月9日の清水戦でプロ初ゴールを決めた清武は「1年目は積極的に仕掛けていかないといけないと思った。ミスを恐れずどんどん仕掛けていきたい」。首位争いのプレッシャーを感じさせない18歳が、大分首位獲りへのタクトを振るう。