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磐田に悲劇…自動降格の可能性残る/J1

終了間際の決勝点で鹿島に敗れ、うなだれる磐田イレブン(共同)
終了間際の決勝点で鹿島に敗れ、うなだれる磐田イレブン(共同)

<J1:鹿島1-0磐田>◇第33節◇29日◇カシマ

 J1残留争いをする磐田が、鹿島に0-1で敗れ、つかみかけていた勝ち点を逃した。相手の攻めに耐えながらも、試合終了間際に決められる劇的幕切れ。下位チームも敗れたため、順位は降格圏外の15位のままだが、自動降格の可能性も残る形となった。

 手にしかけていた勝ち点1が、一瞬で泡へと消えた。磐田は鹿島の猛攻をしのぎ、0-0で迎えた後半ロスタイム。左コーナー付近で相手にFKを与え、長身DF岩政に劇的ヘッド弾を浴びた。表示されたロスタイム4分をすでに過ぎ、この1プレーをしのげば貴重な勝ち点1を奪えていた。それだけに、磐田イレブンのショックは大きく、ピッチに倒れ込んだ。息の根を止められた決勝点に、オフト監督は「いいゴールだとは思わない」と、強がった。

 「カシマの悲劇」という負のらせんはあった。01年のチャンピオンシップ第2戦では延長の末、MF小笠原にFK弾を決められ、04年にはロスタイムに同じく岩政に決められ、自力Vを消滅していた。この日は残留に向け、最終節で少しでも優位に立つために、1つでも勝ち点を上積みしたかった。だが、試合後怒り心頭の選手らに対し「落ち着け!まだ終わったわけではない」と、なだめたのが93年の「ドーハの悲劇」を知る同監督やFW中山であり、カシマで勝つ難しさを知るMF名波だった。

 救いは残留争いをする下位チームが負けたこと。順位は降格圏外の15位のまま、最終節大宮戦をホームのヤマハで迎える。「プレッシャーは大宮の方がかかる」と、指揮官が言えば「ヤマハでやれるから思い切っていく!」と、力強く中山が言った。皮肉にも残留争いをしたことで、リーグ終盤に客足が伸び、前日練習にはサポーターからのメッセージとして、練習場に横断幕を掲げられる。ファンに心配をかけた分、勝利で残留を決めて「ヤマハの歓喜」を起こしてみせる。【栗田成芳】

 [2008年11月30日11時17分 紙面から]


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