チーム合流が遅れていた札幌MFクライトン(31)が12日、今季初めて練習に参加した。ミニゲームで得点を決めるなど存在感を示した。

 存在感は今年も抜けていた。9日に来日し、この日今季初めてチーム練習に参加したクライトンが精力的に動いた。フィジカルメニューに率先して取り組み、ミニゲームでも中央に位置し、攻撃を組み立てた。体の強さと高い技術で相手を振り切りゴールも決めた。「初日からハードな内容だったけど、非常にいい形でできたよ」と満足げに口にした。

 心臓病を患う父の看病のため来日が遅れ、グアムキャンプは不参加だった。ただその間も走り込みはしっかり行ってきた。14日には清水との練習試合が控えるが「フルは無理だと思うが、監督が決めるなら」と出場態勢も整っている。動きからも合流遅れの不安はない。

 今季は背番号10を背負う。サントス(ブラジル)に所属していた04年以来になるが「チームに貢献できればそれが一番」と自覚十分だった。