石さんが選手に「戦う姿勢」を説いた。コンサドーレ札幌は23日、25日のホーム湘南戦に向け札幌・宮の沢で調整した。練習前には、22日甲府戦のビデオを見ながらミーティングを行った。前半は押されるも、後半は好機をつくりながら1点しか返せず、1-2で敗れた試合を全員で振り返った。席上、石崎信弘監督(51)からは「相手も必死で守ってる。そこをこじ開けるくらいの気持ちがないと点は入らない」と厳しい言葉が飛んだ。

 今季のチームスローガンは、石崎監督自らが発案した「戦う」。しかしそれが前面に出ないことに、少なからず不満を感じている。昨季から大きくチームが変わり、選手にまだ新たな戦い方が浸透していないことは分かっている。ただ姿勢はそれとは別問題。「昨年の札幌は戦っていないように見えた」。柏監督として見ていた印象からの脱皮を、指揮官は選手に強く求めている。

 「戦わないと勝てないんだから」。湘南戦は0-1で敗れた開幕仙台戦に次ぐホーム2戦目。勝ち点3が何としてもほしい戦いに向け、石崎監督は闘志を前面に出してプレーすることを望んだ。