右足太もも裏肉離れで長期離脱していた大分のFWウェズレイ(37)が、3日のナビスコ杯予選リーグ・広島戦(九石ド)で約1カ月ぶりに戦列復帰する。シャムスカ監督は2日に「30分はやってもらいたい。チームはここ5試合いい状態になってきている。結果につなげたい」と話し、スーパーサブ的な起用を示唆。公式戦14戦白星なしの泥沼脱出へ、光明が差してきた。

 03年J1得点王で、昨季7得点とチーム得点王。J1歴代3位の通算124得点をたたき出したストライカーだ。5月2日G大阪戦での負傷離脱以降、得点はリーグ4試合2点、ナビスコ杯4点の計6点。開幕以降、リーグのチーム総得点はワーストの9点。決定力不足打開へ、エース復帰は大きい。

 ウェズレイはこの日、ランニングやポジション確認で調整した。5月21日からボールを使った練習を行っており、負傷箇所は万全ではないが、動きは軽く、得意のセットプレーでも力強さを見せた。

 主力の相次ぐ負傷離脱で、泥沼状態に陥った大分だが、DF深谷が5月30日のナビスコ杯横浜戦で左ひざ前十字靱帯損傷から約6カ月ぶりに復帰するなど、チーム状態は徐々に上向いてきている。エース復帰を新たな起爆剤にして、一気に“勝ちなし街道”に別れを告げたい。【菊川光一】