<ナビスコ杯:(3)G大阪2-1横浜(4)>◇準々決勝・第2戦◇29日◇ニッパツ※カッコ内は2戦合計得点

 G大阪が3年連続の4強進出を逃した。前半16分にMF明神智和(31)が先制するなど攻撃的姿勢を貫いたが1歩及ばなかった。2連覇を狙ったアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は敗退しており、リーグ戦も首位鹿島と勝ち点15差の6位と優勝は絶望的。今季無冠に終わる可能性すら出てきた。

 あと1点が遠かった。G大阪は後半41分から守備陣を2バックにしてまで、超攻撃的布陣で攻めた。3点目を挙げれば延長戦に突入し、4強進出に望みがつながる。ホームの第1戦は1-3完敗。絶望的な状況から横浜をあと1歩まで追い詰めたが、そこで力尽きた。西野監督は「あと1歩。果敢にチャレンジしてくれた。前半の(ホーム)万博での試合が重かった」と吹っ切れたような表情で話した。

 2連覇を狙いながら敗退したACLに続き、ナビスコ杯も望みが断たれた。残るタイトルは首位鹿島に大きく離され優勝がほぼ絶望的になったリーグ戦と、天皇杯だけだ。それでも公式戦4連敗の泥沼から抜け出し、この日も持ち味の攻撃的スタイルで2-1。MF遠藤は「まだまだあきらめるのは早い。毎試合、勝てるように努力する」。レアンドロも「(鹿島を)追いかけるのをやめるくらいなら、もうサッカーをしない」とまで言った。今季無冠の可能性もあるが、かすかな可能性を信じるしかない。【益子浩一】