J山形小林伸二監督(48)が13日、MFキム・ビョンスク(23)のFW専念起用プランを示した。FW長谷川のような長身FW獲得を目指し調査したが、条件が合わなかった。指揮官は「スーパーな外国人は取れないし、日本人もいない。だったら育てたらいい」と話し、キムを残留確定のスーパーサブに仕立てる腹づもりだ。

 キムはこの日の紅白戦にサブ組のFWで出場。状態に目を細めた指揮官は「調子がいい。ベンチから行く方が相手も嫌がる」と、15日の京都戦での途中出場を示唆した。攻撃的MFで開幕スタメンだったキムも、守備難などで5月16日の広島戦以来、先発機会がない。だが、キムの攻撃力は、誰もが認めるところ。「頭も強いし、彼の守備負担を減らした方が、チームにもいい」と話す指揮官は、185センチのキムと187センチの長谷川が、ゴール前に陣取るシーンを、頭に描いた。【山崎安昭】