J1山形が、鹿島MF増田誓志(24)の獲得へ動いていることが17日、分かった。既にオファーを出していることを複数の関係者が明らかにした。鹿島ではボランチ起用が多いが、攻撃的MFとしては精度の高いラストパスも魅力の増田。得点アップを目指すチームにとって、獲得が実現すれば攻撃の幅が広がる。

 04年に宮崎・鵬翔高から鹿島に入団した増田。J1リーグ通算109試合7得点と実績を積み、コンスタントにベンチ入りするが、元日本代表のMF小笠原ら選手層の厚いチーム事情で途中出場が多い。同じく獲得に動いているFW田代とともに、出場機会を求めている。同時に獲得となれば、経験値の低い山形にとって、王者の頼もしいDNAが注入される。

 今季開幕前から、動向を注目していた。クラブ関係者は「ボランチもできるけど、2列目でもいい」と、攻撃面のセンスをベタ褒め。山形のシュート数271本はJ1リーグ戦で最少と、攻撃力不足が目立った陰に、フィニッシュへつながるパスの質の低さがある。得点数をアップさせるための「ラストパサー」の補強は、今オフ最大の課題だ。【山崎安昭】