浦和MFロブソン・ポンテ(33)が、来年6月末の契約満了をもって退団することが19日、分かった。近年は相次ぐ故障と若手の台頭で、出場機会が減少。世代交代を進めるクラブ側から、代理人を通じて契約を更新しない方針を伝えられた。来年1月から他クラブとの交渉が解禁となり、獲得に関心を示す欧州や中東が候補に挙がっている。

 ポンテはブンデスリーガ1部で6季プレーした後、05年にレバークーゼンから浦和へ加入。07年にはACL優勝に貢献し、Jリーグ最優秀選手賞にも輝いた。だが、同12月に右ひざの前十字靱帯(じんたい)を損傷して以降、パフォーマンスが低下。今季は右足首痛で5~6月に離脱するなど出場28試合中、フル出場は12試合にとどまっていた。

 推定1億5000万円の高年俸も契約延長の障害に。クラブ側は早い段階から移籍先を選定できるよう、年内の「戦力外通告」に踏み切った。ポンテ側も状況を理解し、契約期間内は浦和でプレーする考えだ。