<J1:名古屋2-1仙台>◇第11節◇9日◇ユアスタ
仙台が名古屋に競り負け、6戦勝ちなしとなった。前半38分にPKで先制を許したが、途中出場のFWフェルナンジーニョ(29)が後半39分に同点弾を決めた。しかし同44分、FWケネディ(27)に決勝点を献上した。約1カ月ぶりの勝利を狙った攻勢ムードに落とし穴があり、結果的に勝ち点1まで失った。
1-1に追いついた5分後だった。DF闘莉王の右クロスがピンポイントでFWケネディの頭に届き、決勝点を奪われた。残り1分…。中盤でMF梁のパスが審判に当たり、起点になる不運もあったが「高さという相手の得意プレーを許したことがダメ」とMF関口。ケネディをマークしていたDFエリゼウは「位置取りが悪かった。すべて自分のせい」と責任を背負い込んだ。
内容は上向いた。1639日ぶりにJ1で先発したFW平瀬智行(32)が起点になった。最近はロングパス頼みだったが、平瀬が周囲を生かす地上戦で攻撃に厚みが増した。手倉森監督は「前線にボールが収まって活性化した」と評価。平瀬も「攻撃が変わったっしょ」と胸を張った。だが、決め切れないうちにPKを献上。後半も得点機をつくっては逃し続けた。
勝ち点1で良かった。押し込んで同点弾を奪えたことで欲が出た。手倉森浩ヘッドコーチ(HC)は「同点でイケイケになってしまった」と悔やむ。名古屋対策としてDF闘莉王の攻め上がりをケアする約束だったが、前掛かりになって「誰が闘莉王に付くか、あやふやになった」(DF鎌田)。結果的に空回りした。
浩HCは「我々はJ2から上がってきた挑戦者。着実に勝ち点を積み上げる、したたかさが必要」とも訴える。1日のC大阪戦も2点目を奪いに行って同点弾を浴びた。手堅く勝ち点を計算する戦いも必要だ。
6戦勝ちなしで15日の浦和戦を迎える。リーグ中断前の最終戦で「必ず勝ち点3を奪う」と手倉森監督。負の連鎖を止めて後半戦への下地を作る。【木下淳】



