コンサドーレ札幌が、新システムで札幌厚別開幕戦を勝ちにいく。30日のホーム富山戦に向け26日、札幌・宮の沢で紅白戦を行った。主力組はボランチを3枚にし、トップ下に内村圭宏(25)を置く4-3-1-2の布陣を試した。石崎信弘監督(52)は「(突破力のある)内村を真ん中に入れるのはメリットになる。前3人(キリノ、近藤、内村)の良さを生かせるなら」と、今季ゴールを挙げている3人による、攻撃力アップを期待した。

 5月に入り、5戦負けなしも勝ち星は1。3試合がスコアレスドローと、決めきれないことが課題となっている。今回のシステムでは芳賀が1ボランチ気味となり、左の宮沢と右の古田がやや前めでサイドもケアすることになる。石崎監督は「相手のサイドバックへのプレスが問題」と言うように、懸念材料はある。リスクは覚悟の上。それ以上の攻撃力で圧倒しにいく。

 トップ下を任される内村は「もともとやっていたし好きな位置。カウンターなら前の2人と3人で崩せると思う」と手応えを口にした。宮沢は「サイドで起点になったり、中に入ったりしないといけない。難しいけどチャレンジしないと」と意欲を示した。3試合ぶりの勝ち点3を奪うため、姿勢もシステムも攻撃性を貫く。【砂田秀人】