G大阪のMF遠藤保仁(30)が「得点王」を生み出す。18日のホーム浦和戦に向け、16日は大阪・万博練習場で非公開調整を行い、W杯後初先発が濃厚になった。チームで得点ランクトップタイ(8ゴール)に立つFW平井将生(22)を得点王へ導き、勝ち点10差で追う首位清水を猛追するつもりだ。

 W杯後のJ復帰を前に、遠藤は「勝つ」という言葉を何度も繰り返した。

 遠藤

 W杯の疲れもまだ多少なりともあるし、夏場はどうしても疲れが出る。疲れを取るには勝つのがいい。負けるより勝つ方が精神的にいいし、疲れも飛んでいく。勝つしかない。常にポジティブに考えたい。

 今季8戦8発で名古屋FWケネディとともに得点ランクトップに立つFW平井に点を取らせる。W杯では本田を操り、今度は平井を操る-。その先に勝利があり、チームではリーグ制覇を果たした05年アラウージョ以来となる平井の単独得点王も見えてくる。

 遠藤

 1年間通じて出れば(最低でも)15点は取れる。(得点王になるには)すべてパサー頼りでは良くない。(平井)将生もそれを分かっていると思うし、個人でも点を取れるようにしないといけない。

 W杯の熱狂をチームにもたらし、上位陣に重圧をかける。【益子浩一】