<J1:広島2-0東京>◇第20節◇21日◇味スタ

 東京がホームで広島に敗れ、リーグ戦6戦勝利なしとなった。ホームでは9戦勝ちなし。22日、神戸が山形を下すと、15位に順位を下げ、いよいよ降格圏内が見えてくる状況となった。城福浩監督(49)は「攻撃の質において、判断、技術的なことを含めて足りなかった」と反省した。

 日本代表DF長友のチェゼーナ移籍後、チームは1勝4敗3分けと結果が出ない。DF今野は「代わりの選手が、長友にはない長所を出していけばいいし、みんなでそれを引き出すようにしないと」と話していたが、結果的に長友不在の影響は大きい。さらにその間、GK権田、MF徳永、羽生、梶山の負傷や体調不良も重なり、ポジションも試合ごとの変更を余儀なくされている。

 この日も、本来サイドバックのDF椋原を、プロ入り初というセンターバックで起用。センターバックのDF今野をボランチで先発させるなど、前節と5人のポジションを入れ替えて挑んだ。それでも結果を出すことができず、試合後はサポーターからブーイングを浴びた。今野は「厳しい状況で危機感はある。ここを乗り越えないと」と表情を引き締めていた。【塩谷正人】