清水は8日、ホームに東京を迎え、ナビスコ杯準々決勝第2戦(アウスタ=午後7時)を行う。岡崎、藤本の日本代表コンビに代わってMF兵働昭弘(28)枝村匠馬(23)が「FW」で先発する。

 清水の準決勝進出の鍵を兵働と枝村が握る。セットプレーやシュート練習など最終調整を終えた2人は「FW」での先発出場に力を込めた。兵働は「前にやったこともあるし心配はしていない。1人で崩せるタイプではないので攻撃の起点になる。もちろんシュートを打てる位置にもどんどん入っていきたい」。枝村は、5日の天皇杯をフル出場。中2日と厳しい日程にも「ももの張りはあるけれど、頑張ります」と意気込んだ。

 今季最前線で公式戦合計21得点を挙げる岡崎、藤本はこの日のグアテマラ戦まで日本代表に参加。一夜明けの試合について、長谷川健太監督(44)は「無理させてもしょうがいない。こっちにいるメンバーで戦う」と出場を見送る。通常MFを担う“代役”の2人だが、兵働は3月27日の川崎戦など、枝村も8月17日の新潟戦などでFWを経験している。指揮官も「兵働はリーグ戦でゴールも取っている。枝村も最後まで走れているし、得点力、得点に絡む力は十分にある」と期待を込めた。

 第1戦でアウェーゴールを奪っているので、スコアレスドローでも準決勝進出が決まる利点はある。それでも兵働は「しっかり無失点に抑えて、勝って次に進む」。枝村も「勝てば良いという、わかりやすい展開なのでやりやすい」。勝利だけを見据えて、昨年準決勝で敗れるなど、公式戦8試合で白星のない天敵撃破に挑む。【前田和哉】