<J1:山形1-1鹿島>◇最終節◇4日◇NDス
山形の今季リーグ最終戦はドローだった。前半16分、CKで上がっていたDF西河翔吾(27)が右足で先制ゴール。後半8分にMF小笠原満男(31)に同点PKを決められたが、その後の猛攻はしのいだ。勝ち点42、13位でリーグ戦を終えた。
今季の山形らしさが詰まった最終戦だった。立ち上がりから鹿島の猛攻に押された。小笠原、MF野沢からゴール前へ芸術的なクロスが上がる。しかし山形はここからが強い。持ち味の「全員守備」ではね返した。
クリアボールからカウンターに転じた前半16分。DF石川の左CKを、MF秋葉が中央へ折り返し、最後は西河が右足で合わせた。ボールはGK曽ケ端の横をスルリと抜け、ネットを静かに揺らした。勝利が見え始めた後半8分、小笠原のPKで同点とされた。最後は強豪の力を痛感。だが小林監督は「うまいタイミングで点も取れて、後半はよくボールがまわった」と評価。1年を総括する試合で好ゲームを演じた。
「去年は下位には負けなかったけど、上位には勝てなかった。今年は下位にも取りこぼすけど、上位にも勝っている」。小林監督の口癖だ。昨季は「引きの守備」一辺倒。今年はリスクを冒してでも攻めに転じるシーンが増えた。11月14日のC大阪戦は3-1からロスタイムに2失点。最後まで攻め続けた結果も、小林監督に言わせれば「いい経験」。リーグ戦は終わったが、25日には天皇杯準々決勝(対清水)が控えている。まだ成長を見せる舞台は残っている。【湯浅知彦】




