J2札幌を運営する北海道フットボールクラブは25日、札幌市内で第15回定時株主総会を行った。10年度は成績低迷などが原因で広告収入、興行収入ともに落ち込み1億1899万円の赤字となった。債務が8億9271万円と3年ぶりに資本金7億9546万円を上回り、9725万円の債務超過となった。

 08年の減資から3年で再び債務超過に逆戻りした。この日、続投が決まった矢萩竹美社長(61)は「このような決算報告となり申し訳ない。あらゆる方策を尽くし11年度は単年度黒字を目指す」と話した。11年度予算は単年度で2500万円の黒字を目指すものの、達成しても約1億円の債務を1年では処理できない。

 Jリーグの内規では、J1昇格にはJ2で3位以内のほか、債務超過解消の道筋をつけることが条件となっている。予算では札幌がJ2で3位以内に入っても、昇格できない可能性が出てくる。同社長は、3位以内に入った場合、債務超過解消のための資金調達について「経営や成績を見ながら主要な株主の方々と相談したい」と、具体的な対応策はなかった。

 昨季の観客動員目標はホーム18試合で23万人に定めていたが、実際は19万人と4万人も下回った。「見込みの甘さがあった」と同社長。今季のホーム19試合と1試合増も動員目標は21万人、興行収入も昨季予算より500万円少ない3億4500万円にとどめる現実的予算にした。また震災のため順延されたホーム3試合の代替日は、平日ナイターになる可能性が高く、試合発表後に予算を下方修正することも視野に入れている。