<ACL:鹿島3-0シドニーFC>◇1次リーグH組◇13日◇シドニー
東日本大震災で被害を受けた鹿島が、今季公式戦5試合目で初勝利を挙げた。アウェーでシドニーと対戦し快勝。1得点2アシストのMF野沢拓也(29)を筆頭に、選手全員が体を張ったプレーを見せ、1次リーグアウェー3連戦を無敗で乗り切った。勝ち点を5に伸ばし、得失点差で2位となった。
初ものずくめの勝ち点3だった。今季初の先制ゴールは鹿島ユース出身の生え抜き野沢が決めた。今季無得点だったFW陣も初ゴール。FW興梠慎三(24)が後半47分、野沢のスルーパスに反応し、右足でゴールに流し込んだ。
クラブ創立20周年を迎えた今季、震災という試練が襲った。クラブハウス、スタジアムに被害が出た。福島第1原発事故も重なり、練習休止を余儀なくされた。被災した本拠地はまだ使えないが、1次リーグ残り3試合は東京・国立での開催となる。
主将のMF小笠原満男主将(32)が「これで終わりじゃない。勝ち続けて、もっとファンを喜ばせていけたら。優勝を目指して頑張りたい」と言えば、野沢も「被災者の方に希望と夢と生きる勇気を与えられたと思う」。被災クラブ鹿島が復興の象徴となるべく、悲願のアジア制覇に弾みをつける勝ち点3を奪った。




