<J1:広島1-0清水>◇第9節◇3日◇アウスタ

 清水が広島に完封負けを喫した。終始、試合を支配しながらもラストプレーに精彩を欠き無得点。ホームの広島戦は16年ぶりの黒星となった。

 狙い通りにゲームは支配した。攻撃的なサッカーを貫いた。だが、1点が遠かった。清水アフシン・ゴトビ監督(47)は「ベストは尽くした。チャンスもつくれたけど、ラストパスやラストタッチに正確性が欠けていた」と、無念の完封負けにがっくり肩を落とした。

 選手たちにとっても歯がゆい敗戦だった。FW大前は「チャンスはあったけど、決め切れなかったのが…」。FW伊藤も「いいサッカーをしてチャンスもあったのに失点して負けるという、一番不愉快な結果」と、怒りをあらわにした。

 前半を0-0で折り返した指揮官は「我々が主導権を握っている」と、戦いぶりを評価していた。後半14分には、MFアレックスがドリブル突破からシュート。同21分にもDF太田の左クロスに再びアレックスが合わせ、この日、最大の決定機を迎えたが、相手GKの好セーブに阻まれた。そして、同25分、ゴール前の混戦から失点し、追いかける展開に持ち込まれてしまった。

 96年以来続いていたホーム広島戦での不敗神話も崩れた。決めるところを決めないと試合には勝てないというサッカーの鉄則だけが浮き彫りとなった。解決方法は得点しかない。次節は昨季王者の名古屋との対戦となる。4戦連続無得点に終わった伊藤は「点を取らないと勝てない。センターFWなんで責任は痛感します」と、次戦での雪辱を誓った。【為田聡史】