J2札幌FW近藤祐介(26)が、2戦連発で石崎監督の札幌100戦目を飾る。チームは今日4日、敵地の大分銀行ドームで大分と対戦。大分市での公式戦は6戦未勝利無得点と鬼門だが、石崎監督にとっては大分監督時代の99年にJ初勝利を挙げた記念の地でもある。今季はFWながら左MFとして開花した背番号32が、恩師への感謝の1発で223日ぶりアウェー勝利を呼び込む。

 近藤の弾丸シュートが、鬼門“豊後ール”をこじ開ける。前節5月29日の岡山戦では、左足で豪快な今季1号を決めた。3日、札幌・宮の沢での最終調整では、その左足を何度も振り抜き“宝刀”に磨きをかけた。「体も切れているし、リズムもいい。チームとして失点も少ない。あとは前のオレたちが点を取るだけ」。波に乗る背番号32の一撃で433日ぶりの連勝につなげる。

 札幌は過去、大分市内での公式戦は6戦未勝利。しかも無得点11失点と分が悪いが、この男だけは別だ。「自分にはいいイメージ」と言った。昨季2月28日の大分とのプレシーズンマッチでは、絶妙な左足ボレーで1得点。今季2月26日の練習試合でも、FKからFW中山の得点を演出するなど、計2発1アシストと相性が良い。湿気がこもる開閉式の大銀ドームでの試合にも「暑さも難敵だが、いけるとこまで走り抜きたい」と意気込んだ。

 サイドハーフとして開花させてくれたのが、石崎監督。その恩師の札幌100試合目を白星で飾る。今季は体脂肪を昨季の15%から10%台まで落とした状態で維持。運動量が上がったことで、ボールを奪われても守備への切り替えが早くなった。成長を感じ取った指揮官も方針を転換した。昨季は「無駄なドリブルが多い」と強引なプレーに苦言を呈していたが、今季は「(近藤)祐介はどんどん仕掛けてシュートも打っていけ」と指示。その成果が岡山戦での1発につながった。

 今季初ゴールの岡山戦が、J2ホーム200試合。今回の大分戦がアウェー200試合、J2通算400試合目となる。節目の2連発に向け「アウェーでも引き分けじゃなく連勝したい。その次も勝って3連勝すれば、上位も見えてくる」。降格組の京都、湘南、東京が苦戦しておりリーグは混戦状態だ。昇格圏3位栃木との勝ち点差はわずか6。6月初戦白星をゲットし、群雄割拠の戦国J2で優位に立つ。【永野高輔】