<J1:清水3-1浦和>◇第16節◇18日◇埼玉

 オレンジ戦士は雨の埼スタでも朱に染まらない。清水が今季初の連勝だ。DFボスナー(31)の弾丸FK2発、FW高原直泰(32)の2戦連続ゴールと、チーム最強の武器がさく裂して、対浦和公式戦6戦負けなしだ。

 まずは、ズドーン!!

 ボスナーの目が覚めるような「キャノン砲」がさく裂した。前半24分。ゴールまで約35メートル地点でFKを獲得。MF小野、FW大前らは早々にゴール前に待機し、ボールの前にボスナーが仁王立ちした。アレックスがおとりでボールをまたぐ。同時に助走を開始した本命が、自慢の左足を一気に振り抜いた。

 全身の力が乗ったシュートは相手選手の壁をものともせず、ぬれた芝生をスリップしながら、真っ赤な浦和サポーター席の目の前にあるゴールネットに突き刺さった。静まり返るスタジアムとは対照的に、ボスナーは絶叫。味方の祝福を振り切り、ベンチ前まで走ると、誇らしげに再び仁王立ちした。昨季も神戸戦(3月20日)京都戦(5月5日)で直接FK弾をマーク。この日も含め、3試合とも勝利で飾っており「必勝弾」にもなった。

 さらに、ズドーン!!

 鮮やかなダイビングヘッドもさく裂した。同19分、FW大前の右クロスに高原がドンピシャのタイミングで飛び込んだ。自身2戦連発弾を古巣のゴールに突き刺すと、清水サポーター席の前に猛ダッシュ。両ひざで滑り込みこん身のガッツポーズをつくった。「若いチームにとって連勝は大きい」と話していたベテランストライカーが今季5号でチームをけん引した。

 最後も、ズドーン!!

 1点差に迫られた同41分。再びボスナーの左足が、うねりを上げた。ゴール正面約30メートルから直接FK弾でとどめを刺して、敵地で3発快勝。今季初の連勝を飾った。この日、公式戦11戦目にして初めて前節と同じスタメン布陣で臨んだ。もう試行錯誤の日々とはお別れだ。大きな「結果」を得た清水イレブンは「自信」を胸にズンズン、ドンドン、ズドーンと突き進む。【為田聡史】