わしら広島コンビが点決めちゃるけえ。山形は20日、天童市内で広島戦(22日)に向け、練習を再開した。地元凱旋(がいせん)となるDF西河翔吾とDF宮本卓也(ともに27)は、主力組でポゼッション練習など軽めのメニューをこなした。18日の神戸戦は堅い守備で完封勝利(2-0)に貢献。連続シャットアウトは最低条件として、2人には得点も期待される。

 ヘディングの強さはチーム屈指の西河。CKやFKに欠かせない得点源は「古巣(広島)にドカンとガッツリ決めたいですね」と鼻息荒い。敵地・広島ビッグアーチでは、広島修道大時代にボールボーイをしていた。「あそこに立てるのは楽しみだし気持ちも入る」と思い出をかみしめていた。「ざっと200人ぐらいは応援に来てくれる」。最後は「さすが男前」という発言でビシッと締めた。

 「200人?

 ウソでしょ。俺は10人ぐらいかな」とつぶやくのは宮本。サイドバックでありながら、今季は1得点2アシスト。発言とは裏腹に目立っている。セットプレーからの流れで宮本がクロスをいれ、西河が合わせる。

 誕生日がわずか7日違いの2人が、生まれ故郷で暴れる。下位じゃ思うてナメよったら、痛い目に遭うけえの。【湯浅知彦】