<J1:仙台0-0柏>◇第19節◇31日◇ユアスタ

 鬼門の7月に勝てなかった。仙台は2位柏にスコアレスドロー。4日前のナビスコ杯柏戦で温存したFW赤嶺真吾(27)も柏DF陣の激しいマークに苦しみ、仕事ができなかった。J1、4シーズン目で7月は5分け12敗。「七夕の月の白星」は来年以降に持ち越された。

 やっぱり7月に勝てなかった。「7月に勝てない仙台-」。こう言われ続けることにMF松下は「悔しい」と話し、MF角田も「7月に勝てないことは聞いている」と新加入選手までもが気にしていた。松下は27日のナビスコ杯柏戦を念入りにチェック。試合後の深夜の録画中継を早朝4時ごろまで見て、この日の試合に備えた。「ベガルタがどうすれば良くなるか。自分はどうすべきかばかり考えてる」。

 7月の最後の日に勝つんだ-その思いを胸に、2位柏に果敢に挑んだ。ナビスコ杯で戦ったばかりの相手に戦いづらさはあったが、守りに入ることはなかった。特にDF陣が辛抱強く戦った。DF■が累積イエローカードで出場停止。代わりに入ったDF渡辺が冷静に強力柏攻撃陣に対応した。DF鎌田も後半6分、日本代表で柏DF酒井にフリーでボールが入る直前にスライディングでクリア。集中力を切らさなかった。

 収穫もあった。後半29分、DF朴に代わって出場したDF細川が右サイドから何度もチャンスメーク。後半終了間際、右サイドからの高速クロスを松下に完璧に合わせた。松下のヘッドは惜しくも外れたが、この試合一番の決定機を生み出した。

 が、残った結果はリーグ7戦勝ちなし。試合終了の瞬間、1万5000人以上を集めたユアスタから、ため息がもれた。最近5試合で得点も取れていない。「ベガルタ」。今さらいうまでもないが、七夕の空に輝く2つの星がチーム名になっているのに、どうしても7月に勝てない。仙台の七夕祭りは8月だから、なんてシャレにもならない。月も変わる。夏休みの子どもたちに1日も早く勝利のゴールを届けよう。【三須一紀】※■は十の下に日を2つ縦に並べ、十の縦棒が1つ目の日を貫く