<J2:北九州0-3札幌>◇第28節◇17日◇本城

 ジオゴ不在も圧勝!

 J2札幌は北九州に勝ち今季2度目の3連勝を飾った。前半26分にFW内村圭宏(27)が5戦ぶりのゴールを決め先制。同33分にも追加点を決め今季2度目の1試合2得点で勝利に貢献した。攻撃の核FWジオゴ(28)欠場も、内村と2トップを組み出場したFW近藤祐介(26)が3点目を決めるなど、主砲抜きでも強さを発揮。勝ち点を46に伸ばし暫定3位から2位に再浮上した。

 激しいチーム内バトルが、今の札幌の強みだ。これまで6戦3発と攻撃の軸となってきたジオゴを欠きながら今季アウェー最大の3点差勝利で北九州をねじ伏せた。「ジオゴがいない中、内村が2点、近藤が1点とコンビで3点取ったことは良かった。しかもいろな形での3ゴールが生まれたことは大きい」。勝った試合でも苦言しか言ってこなかった石崎監督が、珍しく賛辞から切り出した。

 内村の2発が効いた。前半26分、まずはMF高木純の右クロスのこぼれ球に反応した。「ピッチコンディションも考えてシュートを打てた」。台風15号の影響を受け、試合開始と同時に豪雨に見舞われた。ぬれピッチを生かしたグラウンダーのボールは速度上げてゴール左へ吸い込まれた。続く33分にはMF砂川の縦パスに抜け出し右足で決める“らしい”ゴールだ。「練習でもやってた形が出せた。気持ちよかった」。中学時代に所属したカティオーラFCで、何度も通った思い出の本城陸上競技場。知人も多数観戦する中、ばっちり結果を出した。

 チームの進化を告げる1勝だ。内村は「俺たちもいるぞ、というところを見せたかった」と言った。ジオゴ欠場を受け今季初めて2トップでスタートした。緊急布陣ではあったが前線の近藤、内村、2列目の砂川、古田を含めた攻撃陣4人が変幻自在にポジションを変え相手DFを翻弄(ほんろう)した。「ジオゴが戻って、また互いに刺激しあっていけばもっと良くなる」。助っ人頼みではなく、助っ人も含めた競争の中から攻撃に厚みを加える。

 試合2日前に、ひげをすっきりそり上げ内村は「これで体のキレが増しましたね」と笑顔。昨季の自身の5得点を上回りチームトップの6点目となったが「あと1点取れる時間があったのにできなかった。今季中にはハットを狙いたい」と貪欲だ。ジオゴだけじゃない。どこからでも点を取る“七色攻撃陣”でJ1への虹をかける。【永野高輔】