<J2:岡山3-2札幌>◇第7節◇7日◇カンスタ

 粘ったのは内村だけ-。札幌は岡山に敗れ今季2度目の2連敗となった。0-1の後半29分からMF内村圭宏(28)の2ゴールで逆転も、直後の5分間で2失点し、再逆転負けを喫した。今季最多1試合2得点と決定力増も、3月20日の松本戦同様、勝ち越し直後に守備陣が崩されるという展開を繰り返した。勝利に対する粘り強さの部分で、課題を残す結果となった。

 「13番」の奮闘は結局、勝ち点1にすらならなかった。0-1の後半29分、MF砂川からの右クロスを受けた内村は、右足アウトサイドで相手GKの頭越しにループシュートを決め、同点にした。「GKをよければ入ると思った」。技ありシュートの次は駆け引きで崩した。同34分、MF上里からの鮮やかなロングパスに反応。完全に相手DF裏に抜け出し、勝ち越した。

 「3点目も取れる場面があった。だめ押しを取らないと、こういうことになる。取れるところで取っていれば」。1分後に失点も、同38分にはFWテレの縦パスを受け、1対1の場面をつくり3点目を狙った。軽く右アウトサイドで枠を狙ったシュートは、わずかにゴール左にそれたが、勝利への執念をプレーで示した。

 だが、負けた。チームシュート8本中、半分の4本が内村。11年12月3日東京戦以来となるマルチ弾も実らなかった。財前監督は「逆転までは狙い通りだったが1分後に失点したりとか、前にもそういう試合があった。まったく成長していない。修正しないと」と厳しい口調で振り返った。3月20日の松本戦は先制後、10分で逆転された。今回は勝ち越しからわずか5分で、悲劇が繰り返された。

 最年長MF砂川は「勝たなきゃいけない試合。強いチームではありえないこと。若さで片付けるには簡単すぎる」と反省した。追いつかれた2失点目はサイドの守備での連係不足。CKから許した3点目は、味方に当たったボールへの寄せが遅れ、押し込まれた。前半から出足が遅れ劣勢になるシーンも多く、試合の入り方にも課題を残した。

 札幌は2勝5敗で19位と低迷も、岡山は3勝4分け無敗で2位と好調。勝ち数に大差はないが、引き分けがない札幌は、ずるずる順位を下げている。DF奈良は「自分を含め、もう1度、練習からしっかりやっていかないと」と気を引き締めた。最後まで集中を切らさずに、辛抱強く勝ち点を拾いきる粘りが、求められている。【永野高輔】