<J2:山形0-1札幌>◇第14節◇12日◇NDスタ

 時が止まったような前半がすべてだった。山形はホームで札幌に敗戦。2連敗で暫定9位に後退した。序盤から足が動かず、前半24分にミスから失点。2戦6得点の攻撃陣も機能せず、5試合ぶりの完封負けを喫した。奥野僚右監督(44)は「個別の動き、全体の連続した動きが表現できていなかった」と首をひねった。

 4戦ぶりに先発出場したDF作田は、最終ラインで異変を感じていた。「みんな体が重そうで、1歩が出ていない」。マイボールにしても選手間の距離が遠く、思うようにパスが出せない状況だった。つなぐのか、蹴り出すのか。前半24分、選択を迷った作田が相手にボールを奪われたところから失点。「一瞬のスキを突かれた。あってはならないミス」と肩を落とした。

 原因は明確だった。前線からプレスがかからなかったことで、相手を守備の包囲網にかけられない。回されるボールを、ただ眺める場面さえあった。ベンチも早々に動き、前半25分すぎからMF宮阪とFWの山崎、万代が準備を開始。交代枠を後半26分までに使い切るなど手を打ったが、ゴールは遠いままだった。

 これで先制された試合は6連敗。今季最悪ともいえる内容に、サポーターからはブーイングが浴びせられた。MF秋葉は言った。「前半から動けなければ、試合中ずっと動けない」。先手を奪えば勝てることは証明してきただけに、もう同じ失敗を繰り返すわけにはいかない。【鹿野雄太】