<J2:山形2-2徳島>◇第18節◇8日◇NDスタ

 またしてもホームで逃げ切れなかった。山形は2-0の残り5分から徳島に追いつかれ引き分け。5月26日の京都戦でも1-0の後半42分から逆転負けしていたにもかかわらず、課題を改善できなかった。

 悲劇は繰り返された。後半35分にDF西河のゴールでリードを2点に広げる理想的な展開。それでも勝てなかった。後半ラスト15分での失点は、今季18試合で8点目。痛すぎるドローに選手たちは「もったいない」と口をそろえ、奥野僚右監督(44)は「つたないボールの奪われ方をしている。勝つために、もっとシビアなことを要求する」と唇をかんだ。

 2点差でも戦いぶりに余裕がなかった。途中出場でボランチとDFラインの間に入った石井は「声をかければ(1失点目につながる)ファウルもなかった」と振り返る。逆転された京都戦ほど運動量が急激に落ちたわけではないが、終盤は相手の攻撃をはね返すのが精いっぱい。攻め込んでも不用意なパスミスでボールを失った。少ない残り時間の中で自陣に押し込まれた結果、与えてはいけないセットプレーから2失点。誰がボールに寄せるのか、どう時間を使うのか。流れの中で修正できなかった。

 勝ちきるための手本を見せていたのがMF秋葉だった。最後まで相手のロングボールの配球源にプレスをかけ、ボールを持てばドリブルで敵陣まで運んだ。「ずるがしこく相手が嫌がるプレーをして、試合巧者にならないといけない」。12年目のベテランも指摘する課題を克服したとき、上位浮上が見えてくる。【鹿野雄太】