<天皇杯:清水0-1仙台>◇4回戦◇16日◇アイスタ

 清水は仙台に敗れ、2年ぶりの8強入りを逃した。過去負けなし(5勝2分け)のホームで内容は圧倒。何度も仙台ゴールに迫ったが、放った13本のシュートがネットを揺らすことはなかった。決定的なチャンスを決めきれずにいると、後半37分に失点。右足首を負傷中のFW高木俊幸(22)の投入など終盤の猛攻もむなしく、アフシン・ゴトビ監督(49)の3年目のシーズンも無冠で終わることになった。

 1点を追う後半ロスタイム。清水は、ゴール前の好位置でFKを獲得した。ラストワンプレーで迎えた好機で右足を振り抜いたFW高木俊が枠を外すと、無情のホイッスルが鳴った。終盤の猛攻でスタジアムに響いていた歓声が、ため息に変わる。選手はその場にぼうぜんと立ち尽くし、ゴトビ監督も「非常に残念な結果。サポーターに申し訳ない」と肩を落とした。

 決定力不足が、最後まで重くのしかかった。過去、ホーム仙台戦は無敗(5勝2分け)と圧倒的な強さを誇ってきた。データ通り、この日も序盤から圧倒。前半34分に、MF石毛秀樹(19)のクロスにFWラドンチッチ(30)がゴール前でフリーに。後半14分にはFW伊藤翔(25)のクロスに再びラドンチッチ。同37分の失点後も途中出場のFW村田和哉(25)、FW高木俊、MF八反田康平(23)が決定機を生みだし、必死に同点ゴールを狙った。

 だが、得点を奪えなかった。試合後の村田は「うちのゲームだった。悔しい…。チャンスで決めきれなければこういう結果になる」。日本平で喫した初黒星で、今季残された唯一のタイトル、悲願のアジア・チャンピオンズリーグ出場権が消えた。

 これで、今季残された試合はリーグ戦の3試合のみとなった。MF本田拓也(28)は「終わってしまうのが少し早すぎますね…。ただ、まだ試合はある。全勝で終われるようにしていきたい」と、必死に前を向いた。勝ち点4差で追う賞金圏の7位を目指すしかない。【前田和哉】