横浜FW斎藤学(23)にウォルフスブルクから獲得オファーが届いていることが7日、分かった。7月の東アジア杯を皮切りに日本代表に4度選ばれたドリブラーは海外挑戦の希望を持つ。移籍市場が再開する来年1月1日以降に移籍が実現することになりそうだ。

 10月下旬には元ドイツ代表で、現在ウォルフスブルクのコーチ兼スカウトのピエール・リトバルスキー氏(53)が横浜市内の練習場を訪問していた。斎藤との契約は来季まで残るが、横浜幹部は「日本代表に選ばれているし、成長を目指す上で1つの選択肢になる」と移籍を容認する構え。今年1月には本人の意思を尊重してFW小野裕二(20)のベルギー・スタンダールへの移籍も認めている。

 ウォルフスブルクは日本代表MF長谷部(ニュルンベルク)がいた09年にリーグ制覇も、その後は優勝争いから遠ざかっている。今季は現在6位で首位Bミュンヘンとは勝ち点15差。斎藤と重なる左MFはクロアチア代表MFペリシッチが起用されているが、今季は1得点。現地報道によると、司令塔MFジエゴのAマドリード移籍が浮上する中、U-21ベルギー代表のMFレスティエンヌの獲得も目指すなど若返りを図っている模様だ。

 斎藤はこの日の川崎F戦にフル出場したが無得点。「天皇杯へ切り替えることが大事」と話した。まずは残された目の前の戦いに集中する。