俊足と決定力で開幕切符を勝ち取る。J2札幌FW榊翔太(20)が19日、熊本県民総合運動公園補助グラウンドで行われた福岡大との練習試合(45分ハーフ)で先制ゴールを決めた。前半30分に途中出場すると同38分、中央の荒野からの縦パスに反応。左サイドを抜け出し、得意の左足を振り抜いた。琉球大戦の2得点はクロスに合わせたものとPK。実戦3点目はチームトップだが、俊足を生かして決めたのは今季初で「自分の形を出せた。これからもアピールして開幕メンバーに食い込みたい」と手応えをつかんだ。
昨季は12試合無得点。中盤のつなぎになかなか絡めないことが原因で、先発出場はわずか3試合だった。途中退団したFWテレを除き、FWで唯一、無得点に終わった。「今年は中盤で触る回数を増やせるよう、ボールを置く位置や体の向きを、今まで以上に意識してプレーしている」。サイドハーフで出場したこの日は、味方にはたいて飛び出し、再び受けるという、連続した動きを徹底し、一発の速さだけでなく、連係でも崩せる新たな榊像を披露した。
プレーの改良だけでなく、自分を追い込むため、宿舎ではパソコンで人気ボクシング漫画「はじめの一歩」の動画を見て気持ちを高めている。「ここで終わってはいけないので。もっとシュートチャンスをたくさんつくらないと」。心身ともに進化した20歳が、ひたむきに2年連続の開幕18枠を狙う。【永野高輔】



