迫力満点の助っ人守護神がベールを脱ぐ。オーストラリア1部パース・グローリーから期限付きで加入した仙台GKダニエル・ブコビッチ(28)が、今日19日のナビスコ杯アウェー清水戦で初のスタメン出場が濃厚となった。リーグ戦ではライバルのGK関憲太郎(28)が前節G大阪戦で完封。定位置奪取のためにもチームを今季初勝利に導く。
みなぎる闘志を前面に押し出し、188センチのブコビッチが大きな壁となった。18日のミニゲームとセットプレー練習で主力組に入り、近距離からのシュートに体を張って好セーブを連発。仙台での公式戦デビューへ向け「登録されてすぐ(15日のリーグ戦で控えGKに)選ばれたし、評価してもらえたと思っている。明日はいいプレーを見せるいい機会」と力を込めた。
来日から2週間で、反応に鋭さが増している。6日の入団会見で「(体重)100キロはある」と話していた体は引き締まり、佐藤GKコーチも「最初よりだいぶ動けるようになってきた」と話す。言葉の違いから不安視されていた連係面では「ウェイト(待て)!」「クリア!」と大きな声を出し、DF陣との呼吸も合ってきた。初実戦となった9日のJFLソニー仙台との練習試合で45分間を無失点に抑え、日を追うごとに自信を深める守護神は「お互いのことは分かってきた。これからもっと良くなる」と手応えを口にした。
仙台での生活にも順応している。真夏のオーストラリアとの気温差や雪に戸惑いもあったが、寒さにも慣れてきた様子。「食べることが好き」という男にとって最重要課題ともいえる食事面でも「日本食は好きだよ。刺し身やギョーザは良かったね」と満足げな表情を見せた。
かつてアーノルド監督率いるU-23オーストラリア代表の正GKとして08年北京五輪出場権獲得に貢献した。指揮官の愛弟子は「清水とアウェーで戦うのは簡単ではないけど、やるからにはベストを尽くす」。恩師に初白星をプレゼントするためにも、ゴールは割らせない。【鹿野雄太】



