仙台の西川善久社長(65)が3日、仙台市内で会見を行い、クラブ創設20周年記念事業の概要を発表した。7月5日に新潟とのプレシーズンマッチ、8月17日には欧州名門クラブとのOBチーム記念試合など6試合をユアスタで開催することが決定。「あらためて東日本大震災の復興支援に力を入れたい」と全試合に宮城県内の被災者を招待する方針を示した。

 目玉のOB戦については「現在最終交渉を進めており、対戦相手等は後日正式に発表する」と説明。仙台のOBメンバーは01年にJ1初昇格に導いたFWマルコス氏(40)、02年から05年までプレーしたMFシルビーニョ氏(37)の出場が内定しているという。西川社長は「ぜひ渡辺監督にも出場してもらいたい」と話した。試合日前後には両チームで被災地を訪問し、子どもたちとの交流の場を設けるという。

 創立記念日にあたる10月7日前後のリーグ戦4試合で記念ユニホームを着用するほか、継続的にイベントを行う予定。また仙台の歴史をつづった冊子やDVDの製作、シーズンオフには記念シンポジウムの開催も検討しているとした。