U-21日本代表候補に選出されたJ2札幌DF小山内貴哉(21)が3日、9日から始まる同代表トレーニングキャンプでのアピールを誓った。世代別代表入りは12年以来2年ぶりも、16年リオデジャネイロ五輪を目指す手倉森誠監督(46)が率いる代表合宿招集は初。3戦連続フル出場中の右サイドバックが、まず7日の次節讃岐戦勝利に貢献し、勢いに乗って強化合宿に乗り込む。

 4-0と大勝した5月25日の水戸戦を同監督が視察。フル出場でのアピールが招集につながった。「次の試合でも勝って、気持ち良く合宿にいきたい」。7月には五輪予選を兼ねるU-22アジア杯(15年2月開幕)の予選が始まる。チームでは讃岐戦勝利、代表合宿では“御前プレゼン”で、自らを売り込んでいく。

 同代表候補には札幌から前貴、奈良と3人選出。J2で複数選出は唯一となる。クラブ計画の柱にある「五輪選手輩出」に向け上々の滑り出しだ。「手倉森監督のサッカーは攻守の切り替えが早く、ハードワークする。走れるところを、出して来たい」と小山内。若手トリオで刺激し合い、2年後の夢舞台を狙う。【永野高輔】