小野は2戦目で結果を出す!

 J2札幌は今日26日、ニンジニアスタジアムで愛媛と対戦する。MF小野伸二(34)は2試合連続、左MFでの先発が濃厚。札幌デビューとなった20日大分戦は後半45分に追いつかれドローも、J復帰した06年浦和、10年清水ではともに2戦目で初勝利している。アウェー愛媛戦は3連敗中と鬼門も、44番の技と展開力を軸に“2戦目必勝方程式”を完成させる。

 札幌デビュー戦でつかんだ手応えを、移籍後初の勝ち点3につなげる。愛媛戦前日の25日、小野は札幌宮の沢でボール回しや、セットプレーの確認など約1時間、最終調整。全体練習後は20分間、MF荒野、上原拓ら後輩7人と居残りシュート練習をこなし、締めくくった。初めて遠征用チームスーツに身を包み「みんなで勝ち点3を取ってきたい。ゴールも狙いたい」と強い口調で言った。

 20日大分戦は、開始2分に、いきなりゴール前の内村に決定的なパスを入れるなど、序盤から攻撃陣をけん引した。チーム最多タイとなる4本のシュートを放つなど、パスだけではなく得点への強い意欲も示した。残るは結果のみ。「ボール保持はできる。あとはペナルティーエリア内で、チームとしてどれだけ精度を高められるか」。出場76分で得た感触をベースに、勝利への流れをつくりだす。

 吉兆データがある。小野のJリーグ復帰戦は、06年浦和、10年清水ともに1-1ドロー。2戦目で初白星を挙げている。20日の大分戦も同じく1-1で引き分け「見に来てくれた人に勝ち点3をプレゼントできなかったことが悔しい」と笑顔はなかった。「今は内容も大事だけど、まずは勝利」。札幌での初勝利も、勝率100%のJ復帰2戦目でつかみ取る。

 今日26日の松山の予想最高気温は33度。暑さとの戦いにもなるが、財前監督は「いくところ、いかないところも伸二は考えてコントロールできる」と、守りの面のスイッチャーとしても期待している。苦手な敵地愛媛戦での連敗を3で止め、チームが進化した証しを示す。【永野高輔】