<J1:鹿島2-3G大阪>◇第27節◇5日◇カシマ

 2位鹿島が手痛い逆転負けを喫した。負ければ得失点差で順位が入れ替わる勝ち点3差の4位G大阪戦。2度のリードを守れず、2-2の後半ロスタイム3分に痛恨の決勝弾を与えた。

 日本代表ハビエル・アギーレ監督(55)の視察の下、一時はMF柴崎岳(22)の技術で勝ち越した。1-1の後半20分、代表復帰した右サイドバック西が中央へ縦パスを入れ、MF遠藤が落とす。受けた柴崎が1タッチ目で前に蹴って1人かわすと、2タッチ目でスルーパスを選択。抜け出したMF土居が流し込むだけの力加減でアシストした。

 アギーレ監督から「柴崎は若いのに成熟したプレーができる。守る力と、ボールを取られず試合をコントロールする力を兼ね備えている」と名前を挙げて評価された。しかし6分後、MF小笠原と2人で止めに行った相手のエース宇佐美に抜かれて同点アシストを献上し、流れを失った。首位浦和とは残り7試合で勝ち点7差。5季ぶりの優勝へデッドラインに立たされた。