J2札幌が、来季の沖縄1次合宿を今季の12日間から約3週間に期間延長することが21日、分かった。一昨年はグアム撤退で熊本1本化。今季から沖縄金武合宿実施も、他クラブとの兼ね合いで、12日間と短期にとどまっていた。来季は、12年まで行っていたグアム合宿同様、1次合宿を温暖な気候下でしっかり3週間設け、熊本2次合宿で万全に仕上げる方向で調整する。

 シーズンは残り1カ月。フロントでは早くも来季のレベルアップを見据え、キャンプ構想に着手した。クラブ幹部は「来季は沖縄合宿の期間を3週間ぐらいは取りたいと考えている」と話した。昨年同様1月下旬から沖縄金武入りするが、終了時期は2月10日前後まで延ばし、約20日間を想定。2次合宿地の熊本には2月中旬から開幕まで滞在する日程で検討している。

 日本ハムなどプロ野球チームが集まる2月の沖縄は、平均気温が17・1度。最高気温が20度を超える日もあり、ケガ防止につながる。Jクラブの沖縄合宿も増えており練習試合も可能だ。熊本の2月の平均気温は7・1度。今季は2月3日から熊本入りも、序盤は霜が降りる日もあり、むしろ気温が上がる中旬以降の方がトレーニングには理想的。気候や環境にあった合宿プランを立てることで、より強いチームに仕上げていく。

 ◆札幌の合宿地

 創設初年度の96年はオーストラリアと横浜で実施。98年はメキシコ、パナマの中米合宿(3次合宿で宮崎)。00~03年はオーストラリアから国内(静岡、宮崎、鹿児島など)という流れになり、04年に初のグアム合宿を実施。05~07年までは宮崎、鹿児島、沖縄など国内のみとなった。08~12年の5シーズンはグアムで1次、熊本で2次合宿。13年はグアムをやめ、熊本1カ所。今季は沖縄、熊本の2段階合宿になった。