<J1:C大阪1-3甲府>◇第31節◇2日◇ヤンマー

 甲府のベテラン勢がJ1残留に向け大きな1勝をもたらした。0-1で迎えた後半17分。38歳のDF盛田剛平が相手DFと競り合い、頭で技ありの今季5得点目となる同点弾をたたき込んだ。頭からは流血していた。同26分にはPKで34歳主将のDF山本英臣が決め、さらに2分後、途中出場した31歳FW保坂一成の今季初ゴールで一気に突き放した。

 今季最多タイの3得点で城福監督は「先制され、嫌な試合展開だったが、追加点を取られずによく点を取りにいってくれた」。残留争い直接対決の重圧の中、3得点とも30歳以上のベテランが決めた。諦めない強い精神力を見せた主将は「まだまだ最後まで何があるか分からない」。指揮官も「我々の立ち位置というのは変わらない」。順位は13位のままだが、残留争いから半歩抜け出した形となった。