元スペイン代表MFシャビ(34=バルセロナ)獲得のため、東京の立石敬之強化部長(45)らが、極秘でスペインに向かったことが5日、分かった。シャビ側の代理人ら関係者との交渉に入るため、ついに本格的に動いた。右腕の石井豊強化担当(42)とともに異例の2人体制でスペイン入り。数日間、複数の案件を抱えるが、シャビ関係者と交渉の席を設ける。立石強化部長はシャビ獲得についての明言は避け「頑張ってきます」とだけ話し、機上の人となった。

 前日には、もう1つの交渉を終えていた。獲得に乗り出している川崎F・FW大久保と直接交渉を行った。2年連続得点王の可能性がある点取り屋にとっても、世界最高のパサー獲得はゴールを量産する大きな要因になる。「ダブル獲得」がかなえば、FW武藤を加えた超豪華攻撃陣が組まれ、Jリーグ全体の盛り上がりにも大きくつながる。そんな期待がこもった大久保との交渉翌日に、夢のコラボを実現させるため、電撃渡欧した。

 超大物外国人の移籍交渉は、長期化が予想される。それでも素早く実行し、地道に辛抱強く誠意を伝え続けていく。