J2札幌MF荒野拓馬(21)が28日、札幌・宮の沢で面談と契約更改交渉を行った。来季も契約が残っており札幌残留が濃厚。昨オフはメキシコ留学でレベルアップを図ったが、今オフは留学を封印し、12月11日からのU-21日本代表アジア遠征に照準を定め調整するプランを掲げた。

 この冬は頭を“代表モード”に切り替える。来季は3月からリオデジャネイロ五輪予選も始まるだけに「この期間にケガをしない体をつくっておきたい」と話した。来月4日にU-21日本代表の遠征メンバーが発表されるが、1月のU-22アジア選手権、9月の仁川アジア大会ともに出場しており、連続選出が確実。チームのJ1昇格は果たせなかったが、今度は16年の五輪切符獲得に向け、スイッチを入れなおす。

 今季は4月に左足底部損傷となり2カ月離脱した。15年は3月上旬にJ2開幕、同23日からは五輪予選と過密日程になるだけに、ケガなくピッチに立てることがチームでも代表でも求められる。「同じ部分のケガを経験しているOBの芳賀さんにケアの方法を聞きたい」。メンテナンス法を研究し、勝負の1年に備える。【永野高輔】