伸二が15年“1号”!

 J2札幌が9日、沖縄・中城村の吉の浦公園ごさまる陸上競技場でJ1川崎Fと練習試合(45分3本)を行い、1-1で引き分けた。元日本代表のMF小野伸二が、新加入MF稲本潤一(ともに35)とともに先発し、1本目の45分間に3-4-3の3トップ左で出場。28分に今季チーム最初のゴールを挙げるなど攻撃陣をけん引した。無得点に終わった昨季の雪辱に向け、44番が幸先いいスタートをきった。

 鮮やかな一撃だった。1本目、3トップ左で先発した小野は、中盤の低い位置からロングパス1本で、右サイドのMF荒野に展開。自ら起点をつくると、果敢にゴール前まで走った。荒野からの右クロスを、ニアサイドに走り込んだFW都倉がスルー。背後から走り込むと、ペナルティーエリア外から右足で合わせ、軽くカーブをかけ、ゴール左上にたたき込んだ。

 「DFが下がっていると感じたから、中盤の空いたスペースで受けられたらいいなと。あとは都倉がスルーしてくれると信じてた。このキャンプで一番のシュート」。昨年11月23日のリーグ最終磐田戦ロスタイム、惜しくもゴール左に外したミドルシュートとほぼ同じシチュエーションだったが、今回は確実に枠をとらえた。

 今季にかける決意表明の1発だった。昨夏、期待されて加入も右太もも裏筋膜炎、左膝痛と続き7試合無得点に終わった。雪辱の今季は自身初の2ケタ得点を目標に掲げた。「前で出るなら2ケタは取らないと。最終戦のシュートを決めていれば格好良かったのに練習不足。今年は大事なところで点を取れる選手になっていたい」。チャンスは絶対に逃さない。その姿勢を、まず初実戦で示した。

 新たな刺激も加わった。日本代表としてともに戦った同学年の稲本と、クラブチームでは初めて同チームのメンバーとしてピッチに立った。黄金の中盤を結成した代表とは異なり、今回はDFと前線という関係性。2人の連係で崩す場面はなかったが「距離を短くすればイナからパスも出てくる。開幕までの時間でやっていければ」とコンビでの攻略も頭に描いた。

 当然、まだ準備段階。課題はある。「苦しい状況でもパスコースをより多くつくってあげられるか。みんなで話し合って開幕までに共通理解を高めたい」。沖縄合宿を離脱ゼロで突っ走る35歳が、3月8日の開幕戦に向け、着々とペースを上げていく。【永野高輔】

 ◆札幌のシーズン初実戦

 創設20年で9勝7分け4敗。J1相手は今回が4度目。07年の熊本合宿中に川崎Fと対戦し2△2、09、11年はグアム合宿中に大宮と対戦し、09年が1○0、11年が1●4。過去3年の初実戦の結果は、12年が0●1仁川(グアム)、13年が3△3山口(熊本)、14年が5○0琉球大(沖縄・金武)。