DF長友佑都が所属するインテルミラノがホームでトリノに2-1で競り勝った。

 インテルミラノは前半35分、MFバネガの相手DFの胯間を抜くパスを中央で受けたMFカンドレーバが、1トラップから絶妙のスルーパス。これに反応して飛び出したFWイカルディが、飛び出した相手GKがはじいたボールを押し込んで先制した。後半18分にミスから同点に追いつかれたが、同43分、右サイドからのカンドレーバのクロスはファーへ流れたが、長友が懸命に走って左のサイドライン直前で追いつき、FWパラシオへ預けた。パラシオはペナルティーエリア内へパスを送り、相手DFを背にして受けたイカルディが、反転しながらの右足シュートを突き刺して勝ち越した。

 長友は左サイドバックでフル出場。勝ち越し点につながるプレーについては「あれは雑草魂だ。どんなことがあっても諦めないという気持ち。サポーターや応援してくれている皆さんに自分自身を見せたかった」と胸を張った。チームについては「(前節アタランタ戦は)前の選手と後ろの選手の意思疎通がちょっとできていなかった。そこをこの2日間で修正してよくなったと思う。行くときは皆で行って、下がって皆で守るときは守る。今日はそういうチームの意思疎通がしっかり取れていたと思う」と話した。自らに関しては攻め上がるシーンが多かったが「監督から求められているのは、しっかりリスクマネージメントと守備をすること。そこをしっかりした上で、いけるときは本当にいいタイミングでいきたいと思う」とした。

 デブール監督は「今日はチームが一丸となって戦っていた。いい試合ができた。この選手たちを誇りに感じているし、常にこういう戦い方をしてもらいたい」と勝利を喜んだ。

 インテルミラノは4勝2分け4敗の勝ち点14で暫定10位。