ACミランのFW本田圭佑(30)が26日、滞在先のプノンペン市内のホテルで会見し、カンボジアリーグのシェムリアップ・アンコールFCの経営に乗り出すことを正式発表した。経営権取得後は、チーム名を改称し「ソルティーロ・アンコールFC」となる。

 本田はオーストリア2部SVホルンのオーナー職を務めており、これで2クラブ目の所有となる。

 世界遺産アンコールワットで有名なシェムリアップに本拠地を置き、将来的にはカンボジア代表選手の輩出を目指す。

 本田は「夢を持つことが当たり前のように考えていたが、海外に出て初めて、それが当たり前ではないということに気付いた。シェムリアップの学校を訪問した際、『夢は何ですか』と(子供たちに)聞いたら、先生とドクターからしか答えが出てこなかった。世界のどの子供にも道が開けているということを伝えるプロジェクトになる」と明かした。

 アンコールFCは現在、アマチュアクラブのため、本田は「まずは現状を把握しないといけない。レベルが違うとは思うが、SVホルンに追いつくための育成プログラムを考えたい。カンボジアの子供たちにはポテンシャルを感じている」と語った。