【キルマーノック(英国)21日(日本時間22日)=塩畑大輔、アンソニー・マッカスカー通信員】セルティックMF中村俊輔(30)が、今後の過密日程をジャンピングボードにして、約1カ月後のウズベキスタン戦を目指す考えを示した。この日のキルマーノック戦では、17日の欧州チャンピオンズリーグ(CL)オールボー戦から中3日でのプレーながら、全3得点を演出し、3-1での勝利を導いた。今後も休養より、実戦を重ねて試合勘を研ぎ澄ませることを優先する構えだ。

 疲労がたまる心配よりも、手応えが先にあった。全3得点を演出したキルマーノック戦後、中村俊は満足そうに言った。「運動量を増やせたのが、いい結果に結びついた。今後カップ戦、リーグ戦、欧州CLと過密日程だけど、ここからウズベキスタン戦までいい動きをして、また代表に呼ばれれば…」。中3日ペースで続く今後5連戦で、自分を追い込み、試合勘を極限まで磨く。ウズベキスタン戦で最高のプレーをするためのプランを明かした。

 実戦感覚を大事にする中村俊らしい考えだ。6日のW杯予選バーレーン戦の前も、右足首の痛みがあったが、リーグ戦3戦連続で強行先発した。「手術で出遅れていたから、W杯予選に向けては休んでいる場合ではなかった」。7月の股(こ)関節手術で、リーグ開幕に間に合わなかった分、痛みと引き換えに試合勘を回復させ、バーレーンでは見事にFK弾を決めた。

 その後、10日にクラブに再合流。13日にマザーウェル戦、17日にオールボー戦と厳しい日程が続いた。周囲が疲労を心配する中、中村俊のプレーは良くなるばかり。この日のキルマーノック戦でも、全3得点に絡んだ。ストラカン監督は「今日親子でナカ(中村俊)のプレーを見た人は『これが正しいサッカーの仕方』と子供に教えるべき」と絶賛。中村俊が獲得したPKを決めたFWサマラスは、MVP賞品のシャンパンを中村俊に譲り、敬意を表した。

 もちろん無理をするだけではない。ウズベキスタン戦後には疲労回復のため、日本から個人トレーナーを呼ぶことも決めてある。昨季は故障で苦しんだだけに、今季はシーズンを長い目で見て、メリハリのある調整をするつもりだ。