<プレミアリーグ:マンチェスターU3-2アストンビラ>◇5日(日本時間6日)◇マンチェスター
マンチェスターUに、新星が現れた。ホームのアストンビラ戦に17歳のイタリア人FWフェデリコ・マケダが後半16分から出場し、2-2で迎えた後半ロスタイムに鮮やかな個人技から右足で劇的な決勝ゴールを奪った。2得点したC・ロナウドの存在をかすませてしまう衝撃的なデビュー戦ゴールで、主力不在のチームの連敗を2で止めた。
背番号41を背負う「無名の17歳」が、世界一のチームを救った。ロスタイム突入から3分。マケダは縦パスを右足ヒールで左のスペースへ持ち出し、鋭く反転。DFを一瞬にして置き去りにし、右足でファーポスト際へ、母国イタリアの英雄デルピエロ(ユベントス)をほうふつさせるカーブを描くゴール。喜びを爆発させた少年は仲間から手荒く祝福され、家族のいるスタンドに駆け込んだ。
7万5409人で埋まったオールドトラフォードは「新星誕生」に興奮が収まらない。スタンドのファーガソン監督も顔を紅潮させ、ガッツポーズを繰り返した。17歳226日でのデビュー戦ゴールが決勝点となる強運にマケダは「人生最高の日だ。1軍デビューし、素晴らしいゴールを決めることが僕の夢だった」と声を弾ませた。
ベルバトフが足首を負傷し、ルーニーは出場停止。主力7人を欠く厳しい状況だった。そんな中、マケダは6日前のリザーブリーグのニューカッスル戦でハットトリックを達成。試合前日にユース代表参加のためイタリアへ戻る予定だったが、ファーガソン監督から1軍帯同を命じられた。「ベンチかもしれないから残れ、と言われた。正直ベンチでも驚きだった」。まさにシンデレラ気分だった。
過去にオーウェン、ルーニーら「ワンダーボーイ」も16、17歳でプレミアデビューし、飛躍した。大きな可能性を秘める新星に、ファーガソン監督は「これからの若手なんだ。地に足をつけて成長することが重要」とくぎを刺すことを忘れなかった。「このゴールで僕の人生は変わるだろう。でも、僕自身は何も変わらない。サッカーをエンジョイして上達したい」。騒がしい周囲とは対照的にマケダの言葉は初々しかった。(春日洋平通信員)
[2009年4月7日8時0分
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