欧州最強のスペインリーグが28日に開幕する。ここ2年、バルセロナの後塵(こうじん)を拝したRマドリードが巻き返しに本腰を入れた。自ら「スペシャル・ワン(特別な存在)」と称するジョゼ・モウリーニョ監督(47=前インテルミラノ)を招聘(しょうへい)。仏頂面でメディアとの対決イメージが強かったが、気さくな人柄に触れて選手たちの先入観は消えた。

 モウリーニョ監督は実際の試合同様、90分の練習を行う。選手に求めるのは「練習から100%の力を出し切れ」だ。FWベンゼマが集中力を欠いた時のこと。全員の前で「お前だけのためなら、練習を12時開始にしなければいけない!

 10時だと寝ているし、11時でも寝ぼけている」と叱責(しっせき)。その一方で「欧州でも見つからないような、素晴らしい才能を持っている」とアメとムチを使い分ける。

 今季もバルサとのデッドレースが予想されるが、モウリーニョ監督は「バルサは完成形のチームだが、レアルは発展途上のチーム」と謙虚だ。昨季はインテルミラノを率いて、バルサの欧州連覇を阻んだ。スター選手を束ねる巧みな人心掌握術によって、レアルが生まれ変わろうとしている。(山本孔一通信員)

 [2010年8月27日8時49分

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