アジア大会が19日に開幕。大会第2日の20日は柔道に注目だ。

 男子66キロ級に出場する高上智史(22)には金メダルの期待がかかる。昨年7月にロシアで行われたユニバシアードで優勝。さらに11月のグランドスラム東京でも2年ぶり2度目の優勝を果たした。さらなる力をつけるため今年6月にはモンゴルでの単身武者修行を敢行。モンゴルは北京五輪で金1個、ロンドン五輪でも銀1個、銅1個を獲得し、柔道の新興勢力として注目を浴びている国だ。その力の源は“旧時代的”とも言っていい猛練習だった。極寒の雨の中での腕立て伏せ1000回、250段の階段を人を背負ってのダッシュなどを行い身体をいじめぬいた。これらの練習で精神的にも鍛えられた高上にはアジア王者しか見えていない。

 同60キロ級の志々目徹(22)は兄、妹と共に柔道を始めた。52キロ級で活躍する妹の愛(20)は今回は残念ながら代表落ち。兄の裕樹(23)は高校卒業を機に柔道からボートレーサーへと転身した。徹は2人のきょうだいの思いを背負って闘うことになる。

 女子48キロ級には山岸絵美が登場。08年の北京五輪選考会で谷亮子を下した実力者も28歳となり今大会の柔道女子陣で最年長となった。円熟味を増した柔道でアジア女王を狙う。

 女子52キロ級の代表は北京、ロンドンの五輪2大会に出場した中村美里(25)だ。左膝の故障から復帰し、今年7月のグランドスラム・チュメニで11年の世界選手権以来となる国際大会優勝を飾った。今大会も優勝の期待は大きい。【20日の大会放送予定】15時〜(TBS系列※関東ローカル)開会式&柔道予選18時〜(TBS系列)柔道準決勝、3位決定戦、決勝(3位決定戦&決勝はLIVE)、シンクロナイズドスイミング

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