来年のリオデジャネイロ五輪代表選考会を兼ねた大会で森岡紘一朗(30=富士通)が3時間44分27秒で優勝し、北京、ロンドンに続く3大会連続の代表入りを決めた。

 一時は1分以上の差をつけられていた日本記録保持者の山崎勇喜を40キロ過ぎに捉えて先頭に立つと、あとは日本陸連が定めた3時間45分2秒の派遣設定記録突破を目指して独歩に。終盤までペースを落とさずにゴールテープを切ると、力強く両拳を天に突き上げた。

 強風が吹く中での戦いに、「必ず記録を切ろうと思って最後まで歩きました。本当にきつい風のなかでしたけど、多くの方に応援していただいた」と感謝した。